私たち生き物は何故食べるのでしょうか? この素朴な疑問を見事に左玄は解決してくれました。

左玄の弟子達は仏教用語の「身土不二」を使って左玄の訓えを普及しました。

即ち人間と自然は一体のものであると言う意味で、自分の命を考える事は地域・地球の健康も思う事であり、地球・地域の環境を考える事が自分の健康を思う事になります。自分の健康を大事に出来ない人は、環境に優しい行動も採れない人です。人の健康も地球の環境や健康も全ては繋がっているのです。環境を大上段で言われる人がいますが、先ずは身近なそして人生で大事な自らの健康を考える事が大事な筈です。

左玄の思想は、私達が住んでいる地域での正しいあるべき食生活法を教えてくれていますが、環境破壊も進む現代では、地域社会・世界・地球の健康と環境を思う予防医学と健康増進の医学と考るべきです。

変化のある四季を持つ日本の自然は世界一美しいとも言われますが、命の根幹である食の四季を無くして何が自然でしょうか?季節感でしょうか?と言いたくなります。

左玄の食の訓えが、私達の健康と地域の自然、環境をつくってくれる事を忘れてはいけないと思うのです。人が自然を守る事以上に、自然が人を守ってくれている事に感謝をすべきです。

我々は今まであまりにも愚かであったと思います。石塚左玄の117年前の強い願いを思いやりたいものです。そして石塚左玄の食の訓えは世界にマクロビオティックとなって、世界で最初の食の社会運動となって広められて行きました。特にアメリカやフランス等で長寿食・自然食・健康食の範疇を持ちながら発展してきています。